現場訪問

Wジョイント管による琵琶湖近傍の多重曲線推進

大津市役所御発注の伊香立(いかだち)汚水幹線(第1工区)管渠築造工事において、Wジョイント管JC51・JB51他、半管及び標準管をご採用頂きました。
施工場所は、琵琶湖に初めて架けられた『琵琶湖大橋』のすぐ西側に位置し、将来的には滋賀県流域下水道幹線に接続する路線です。工法は泥濃式推進工法を採用した2スパン施工で、1スパン目は70Rが4箇所含まれた多重曲線推進、2スパン目はスパン中程に45R、到達側に50Rを含むS字曲線推進です。
本工事は多曲線という厳しい条件の推進工事であり、役所のご担当者は勿論のこと、元請様も安全・確実な施工方法を慎重に検討し進められました。急曲線部では、元押し推力を確実に伝達できるようクッション材の選定を行った結果、最大荷重区間にはFJリングを4重貼としました。
一方、地下水位が高い中での急曲線施工の為、継手部からの漏水も懸念材料の一つでしたが、関係各位のあらゆる方策が奏功したことに加え、Wジョイント管の優れた継手性能が最大限に発揮されたことで、施工は最後まで順調に推移し、無事到達しました。
以上のように本工事は、施工条件の厳しい中でWジョイント管の信頼性をさらに高めることができた工事です。
ご発注 滋賀県大津市様
呼び径 800mm
推進延長 ①306.107m ②407.543m
製造 栗本コンクリート工業㈱
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    現場の状況

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    発進立坑内の状況

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    R=45 半管